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“We believe in a world where all seven billion of us can belong anywhere.(airbnb credo)”
「暮らすように旅をしよう」をスローガンに、世界各国でユニークな宿泊施設を提供するairbnb。2020年にオリンピックを迎える東京でのairbnbの様子がThe New York Timesに掲載されています。


airbnbとは、空き部屋・空き家の所有者が、それを宿泊施設として登録して貸し出し集客・予約管理できるインターネットサービスです。旅行者は、サイトから情報を得て滞在の申し込みを行えます。ウェブ上には、サグラダ・ファミリアを望むバルセロナのアパートや、朱色に彩られた北京・四合院住宅など、190ヶ国を超える様々な部屋や家が美しく紹介されています。airbnbは、近年、注目され、登録する日本人も増えているようです。登録者は、ホストの自覚を持ってゲストを迎え、ホスピタリティを提供することを求められています。

lost in translation in Tokyoという副題のThe New York Timesの記事は、東京のairbnbホストを紹介しながら、他国に見られない日本の特異さについて語り始めます。「靴を脱いで部屋に入り、床に傷が付けないよう荷物を引き摺らず、男性はオシッコでも便座に座る(立ちながらオシッコもするのですが...)」という‘〜してはいけない(do nots)’ルールの多さであるとか、アニメキャラクターに溢れた部屋の装飾とか、究極の狭さであるなど。そして、人々が立ち止りもしない忙しい街の様子へ視点を移して、airbnbが日本では根付かないと述べていきます。

「集団的である」―この個人主義と相反する特徴と、リスクをとらない態度(uncertainty avoidance)という日本の特異さが、airbnbを日本に定着させにくい一番の理由であると説明します。「暮らすように」というゲストへの享受に理解の相違があるのでしょうか。和を重んじ銭湯や下足箱など空間とモノを容易にシェアする気質を持ちながら、歯止めをかけ逸脱を許さない風潮が、良くも悪くも海外から理解されにくいことのようです。しかし、それは、狭い国土の中で慎ましく暮らしてきた日本人の知恵と慣習のようにも感じ、国々によって、他人に迷惑と思う度合いに違いが表れるように、そもそも日本のuncertainty avoidanceが、この些細な「迷惑と思う加減」から始まっているようにも思います。

堅固な壁で仕切らず襖や障子によって区分し伸張でき、床の高さや座の位置に人の上下関係を暗黙に表す日本空間の自由と規律を同時に見るように、シェアすること空気を読むことをまた同様に求めていると。ただ、こういった海外から理解されにくい事柄の多くを私たちは、容易に乗り越えていくようにも感じます。ことばとして気持ちを相手に表し、シェアしていくことによって。

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Meet the Unlikely Airbnb Host of Japan : story of The New York Times